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ご近所さんや学生が寄り道したくなる
焼きそばが名物の
アットホームな食堂を残したい

熊本県の北側に位置し、渓谷などの水資源、農産物も豊富で、九州の中でも自然豊かな熊本県菊池市。日本の名湯百選にも選ばれた「菊池温泉」もあり観光地としても人気のエリアです。
昔の建物も多く残る風情のある町の中にある「三牧食堂」
創業60年、街の人のよりどころとして愛されてきた食堂への想いを、経営者の三牧さんご夫婦にお伺いしました。

お気軽大衆グルメ度
寄り道したくなる度

もともと居酒屋として始められた「三牧食堂」。近隣の学生さんや家族連れが気楽に訪れることで、誰でも気楽に入れる人気の食堂となり、一時は一日10万円以上を売り上げることもあったそうです。

一番人気のメニューは「やきそば」(490円)。
麺はちょっと太めのちゃんぽん麺、具材は肉とキャベツにイカと一見シンプルな一品です。
濃厚な秘伝のソース、家庭は作れない独特の味わいにはファンも多く、ここの焼きそばしか食べられないと話す常連さんもいます。

お店を経営しているのは、三牧さんご夫婦。

ご夫婦は70代。二人の娘さんはお店を継ぐ予定はなく後継者がいらっしゃらないそうです。

ご主人は近年病気をされ、奥様も足を悪くされたことでお店を閉めることを真剣に考え始めました。 今、食堂に掲げている営業許可証の期限である2024年までを目安にお店を続けよう、と考えているご夫婦。
お店は自宅の敷地の中にあるため、家賃は0円。値上げも必要とわかりながらも、やはり食べに来てくれないと、買いに来てくれないと成り立たないと 今も低価格を維持しています。

朝10時に開店、午前中にはお昼によく売れるという鯛焼きを作ります。お昼過ぎになるとテイクアウトのお客さまが続々と来店します。

お店の近くには高校があり、かつては学生たちが放課後に寄り道して集まる場になっていました。 卒業式が終わった後に「今卒業してきました!3年間お世話になりました!」と挨拶に来てくる高校生もいたそうです。
学校帰りのお腹を空かせた中高生にとって、安い値段で食べられる三牧食堂は思い出の味。
数十年後にその子たちが高校生の子供を連れて「お父さん・お母さんが寄っていた店だよ」と言っているのを見て、お店をやってきてよかったとご主人は話されていました。

30年来のなじみのお客さまも、やはりお店がなくなってしまうのは寂しいと語ります。
残り2年間で後継者を見つけられるように応援していきたいですね。

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#後世へ残したい企業

熊本県-Kumamoto

三牧食堂

会社名

三牧食堂

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